2018.11.01 |ブログ

伝えたい事

先日、ふと「日本に帰っていていなければ、今頃どうしていただろう」と考えました。
今までも何度か考えた事はありましたが、今回の答えは「多分、卒業後しばらくしてどちらにしても帰国していたのではないか」という事でした。
このように、私たちは数えきれないほどもの選択を経て今に至っています。
人生の大きな選択といえば、進学、就職、結婚、引っ越し、、、いくつもありますよね。
小さな日常の選択といえば、今パソコンをひらいてブログを書くのか後にするのか、先に食事をするのかシャワーを浴びるのか、何を食べるのか、、、
もっと小さい選択もあります。
例えば、右足から靴を履くのか左からなのか、などですね(笑)
今回は、そんな「選択」について考えてみました。

「もし、あの時こうしていれば」「こう言っていたなら」と後悔をする事があると思います。
ですが、過去は変えられません。
では過去の選択や結果は後悔のままでしょうか?
もちろん、取り返しのつかない結果も度々あるでしょう。
ですが、多くの選択や結果はその後の行動や考えでプラスにもマイナスにもなると私は思っています。

例えば、今から何年も前に私は警察官になりたくて(厳密にいえば刑事になりたかったんですが)試験を2年に渡り受けました。
当時、各都道府県の婦人警官募集人数は1~3人の狭き門でしたが、若かりし自分は「まあ受かるかもしれないし」と、希望ともいえないくらいの楽観的な考えを持って試験を受けていました。
武道である程度の経歴があった事や、周囲に警察関係者が多かった事もあり、私が婦警になりたいと思ったのは、突拍子のない事でもなかったと思います。
結果は、、、まぁ現在の仕事からみても明らかですね。

とある県の試験は奇跡的に1次試験は合格しましたが、2次試験で残念ながら落ちてしまいました。
合格通知を受け取った時の気持ちは今も忘れる事ができないくらい嬉しかったです。
2次試験の結果でガッカリしましたが、今考えると「落ちてよかった」と思います。
もしも警察官になっていたら30歳を過ぎてアメリカに行く事はなかったでしょうし、カウンセラーにもなっていなかったかもしれません。
アメリカで出会ったたくさんの人達、日本に帰ってから出会った大切な仲間や友人とも会えていなかったかもしれません。
1日、カウンセラーの学校に行くのが遅ければ、塩崎と一緒に仕事をしていなかったかもしれません。

まぁ、その状況になっていれば、別の大切な仲間と出会えていたかもしれませんが、私は今の友人や仲間と出会えて本当に良かったと思います。

このように、私の選択「警察官を諦める」という事、結果である「試験に落ちた」という事は、今の私にとってマイナスではなく、プラスになっています。

何故今、選択についてのブログを書こうと思ったのか、、、
それは後悔の言葉を聞く事が多く、私自身も後悔する事がたくさんあるからです。
多くの選択や結果は、生きている限りプラスに変える事ができると信じています。
「どうしよう」「ああすればよかった」と後悔し、反省する時間も大切な経験です。
ですが、そこから一歩踏み出す事で初めて見える世界があり、知る事が多くあり、自分を大きく変える何かに出会う事もある事を信じて、小さくてもいいから一歩を踏み出す勇気を持って欲しいと思います。
もしも、自分だけでは勇気が出ない、どうやって一歩を踏み出せばいいのか分からない、変える事が怖い、と思えば誰かの手を借りてください。
誰の手を借りていいのか分からない時には、我々カウンセラーがお手伝いします。
だって、その為に私を含め、多くのカウンセラーはその道を選んだのですから。

他人と違う選択をした事を後悔なんてしてほしくない。
法律は犯してはなりませんが、それ以外は他人と違っても、その選択や経験を自分の財産にしてほしい。
辛い経験、苦しんだ時を過ごした事は、すべて自分の力に変える事ができると信じてほしいのです。
今はマイナスに感じ、「なんであんな選択をしたんだろう」と思っている事も、今のあなたが出来る事をすれば、この先プラスにしていく事が出来ると知って欲しいのです。

最近では、「学校に行かなくてもいい」「辛い状況から逃げてもいい」という考えが広まりつつあります。
それらの選択も今の自分を守る手段であり、逃げる事で未来が続くのなら逃げてください、と言いたいです。
逃げる事も選択の1つです。
逃げた後、別の道が自分の足元にある事、その道が同級生と違っていても『自分の道』を進んで欲しい、その道を歩いた先の未来に優劣はないのです。
優劣をつけるのも自分自身だと私は思っています。

悩み、苦しんでいた人達が自信を持って、自分の選択に誇りをもって生きていく姿を見たいと心から願い、
うつむいていた人が顔を上げて笑顔を見せてくれる瞬間は「この仕事をしていてよかった」と思います。

今回はシリアスな題材でしたが、何故私がカウンセラーになろうと思ったのか、何を考えてカウンセラーの仕事を続けているのかを自己紹介の続きで書いてみました。

明るくポップなブログも今後書いていきたいとは思いますが、どうも根が真面目すぎるようで、、、(笑)
自分のチャレンジとして頑張ってみます!

朝晩の冷え込みで体調を崩さないよう、皆さまご自愛くださいね。
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