2018.11.26 |ブログ

やる気スイッチって何。

何だかんだとバタバタして、気がつけば自分の誕生日も終わり、クリスマスが近づき、、、って、もうすぐ年末!?
などと思いながらの今日この頃でございます。
久々のブログになり、procrastinationという単語が頭の中に回る日々です。
直訳すると怠慢です、、、
アメリカの大学では期限日ギリギリまで課題に手を付けず、先送りにする生徒に対してこの言葉がよく出てきました。
日本人の間では『ギリギリ子ちゃん』とも呼ばれます。
とはいえ、ブログは強制されているわけではない、という前提はありますので、あくまでも自身による課題であります。
その上で、何故私がブログを書く事を大切に思っているのかと言えば、「ただ伝えたい言葉がある。」という事だけ。
ですが、その想いを言葉にするのには、エネルギーが必要で、自分自身に向き合わなければならず、そのエネルギーが最近はなかったんですね。
まだ無理。
今は無理。
その気持ちで今日まできて、「じゃあ、いつならいいんだ」「いつになったらそのエネルギーは満ちるんだ」と自問自答した時に出た答えは、「やらない選択をしているうちは、いつまでたってもやらない」という事でした。
カウンセラーのお仕事をいただいて、いろいろな方から「今は無理」「今はやる気にならない」という言葉をお聞きする事が度々あります。
その際はしっかり対応し、やりたくない想いをお聴きし、、、としていますが、ぶっちゃけ私も同じです。
まるで私がきちんとやるべきことをこなし、期限日までにきちんとすべて処理できているかのように思えますが、私もギリギリ子の部分は大きいです。
やる気にならないのも、気力がイマイチ出ないのも同じなんです。
多くの人は同じように面倒くささにだれてしまうのが自然なのかもしれません。

よく、『やる気スイッチ』という言葉がありますが、そんなものがあれば四次元ポケット以上に価値があります。
そんなスイッチは存在しない、、、と言えば少し違いますが。
スイッチはその人自身が作り出すものであり、スイッチを押すのも自分。
押した自覚さえなく押しているものなのかもしれません。
では、どうすれば意識的にスイッチを押せるのか。
頭で考えても、誰かの本を読んでも、スイッチが見つからない人は多いんです。
まる1年考えようが、10年考えようが、ただ考えているうちは見つからない事の方が多く、そんなに考えるのならば、1つでもいいので行動をしてみる。それが大切なのだと思います。
考え、悩み続けるよりも、実際に行動してみたら「あら、あっけないほど簡単に解決できた」という問題もあります。
「やる気ないな」と思いながら行動をすると、そこから生まれる意地であったり楽しみであったり、いつのまにか何かに没頭している自分がいるかもしれません。
何より、実際に行動しないと分からないものが多く、頭で考えるだけでは想像もつかなかった問題に直面することもあるでしょうし、一方では楽しさや価値を知る事になったりもします。

好きな事もやりたい事もない、という方々に「~する事は好き?」と聞いてみると、「やったことがないからわからない」という答えを聞く事がよくあります。
ちょっと興味があれば、じゃ、やってみる。行きたいところがあれば行ってみる。
Let`s Go!!
やってみない、行ってみないと、と好きか嫌いかわからないじゃないですか。

前回のブログで書いたように、すべて選択です。
次の扉を作り、開けるのは自分自身。
趣味も進路も就職も、人生全て選択です。
あなたの前にある扉はいくつありますか?
進学か就職の二者択一ですか?
扉を作るのも、扉の数に制限をかけるのも自分自身。
「~だからこの道しかない」、、、本当に?
自分の可能性に制限をつけないでほしいのです。
出来ない、と思っているのなら、何故?と自分に問いてください。
それは本当に理由ですか?
出来ない理由ではなく、する理由を考えてほしい。どうすれば出来るのか。

アメリカ留学時代の私は30歳を超えており、他の生徒さんからするとかなり歳上で、7年後の卒業時には留学生達のお母さんくらいの年齢でした。
『Whatcom(Whatcom Community College)のお母さん』と生徒からだけでなく、先生方からも言われるくらい、年齢も経験もあり、「日本人留学生の最年長かな」と思っていましたがWWU(Western Washington University)で60歳代の女性の生徒さんと出会いました。
彼女は若い頃から留学をしたいと望んでいたようですが、お金もなく、結婚と出産をした事で多忙になり、留学の夢は半ば諦めていたとの事です。
それでも夢は消えず、お子さん達が自立をし、お孫さん達の手がかからなくなった時期にようやく夢を実現できた、と楽しそうに笑っていらっしゃいました。
教室で、3世代だね、とただ笑って話しましたが、胸中は不思議なくらい幸せな気持ちでした。
その気持ちがどこから、何故感じるのか考える事はしませんでしたが、今思うと「かなえられた夢」に対する羨望だったのかもしれません。
そこまでの夢を持てるという事に対する羨望だったのかもしれません。

それほどの夢を持ち続け、叶えた彼女には尊敬の念です。
彼女は留学をするという選択の扉を自ら作り、持ち続け、60歳を過ぎて開いたのです。
ただ一言「いいな~」です。
彼女からすると、若い私たちが留学できるという事が羨ましいかもしれませんが、私自身留学にそれほどまでの熱意と夢を持たずの渡米だったので、その重みは比べようがありません。

それでも彼女や多くの人達の影響で作られ、開かれた自分の可能性の扉に感謝し、その価値を知り、力にする、、、
どう力にするのかは私次第です。
今までの良い経験だけではなく、苦い経験を含め、その先に目標を持ち進むのは私自身!
どれだけ「やる気ないな、今日は」と思っても、行動するのも私自身!
やる気スイッチは待っていても誰も作ってはくれないし、押してもくれない。

カウンセラーがクライアント様にできるのはきっかけを作る事と、背中を押して想いを掬い取る事だけ。
目標を作り、乗り越えるあなたを見守る、、、あくまでもサポートなんです。

私も人間であり、「面倒くさい」とすべてをほっぽり出したくなる時があり、
「無理~」と泣き出したくなるくらい、弱い部分を持っています。
同じ人間同士なんです。
ただ、学び知っている先輩なんです。
だから共感もできるし、一緒に怒るし、辛い気持ちにもなる。
辛いなら話して欲しい。話す事で心が軽くなっていただけたら、と思う。
だって、私もそうやって乗り越えてきたから。

そんなカウンセラーとしての想いや、自身の弱さを塩崎と話し、「弱いなぁ、自分」と思いながら、人間臭さ全開で向き合ってこの道を進んでいます(^^)
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